「急な出張や用事で海外に出掛けなければならなくなった」「どうしても大きな買い物を分割払いにしたい」というような理由で、すぐにクレジットカードが欲しい、という場面は意外によくあるもの。
でもクレジットカードは、審査を経てから自宅に郵送されてくるまで1~2週間程度かかるのが普通です。
すぐにクレジットカードが欲しい場合は、間に合うかどうかが非常に心配ですよね。そんな時、おすすめしたいのが「即日発行が可能なクレジットカード」。
即日発行が可能なクレジットカードは、申し込みから最短5分程度でクレジットカードが使えるようになるカード会社もあり、一刻も早くクレジットカードが欲しい人にはぴったりです。
ということで今回は、即日発行が可能なクレジットカードのうち「JCBカード」「イオンカード」「エポスカード」の3つを取り上げ、それぞれの特徴を紹介していきます。
即日発行できるクレジットカード
JCBカード
まず最初に紹介するのは「JCBカード」です。
このJCBカードは、後程ご紹介するイオンカードやエポスカードとは立ち位置が違うカード。
イオンカードやエポスカードは、国際ブランドと提携している「提携カード」ですが、JCBカードはいわゆる「プロパーカード」といって、クレジットカードの国際ブランド自体が直接発行しているカードです。
今回即日発行可能なカードとして紹介するJCBカードは、あくまでも「プロパーカードのJCBカード」。
国際ブランドとしてJCBが付加されている提携カード(例えば、JCBマークが入った楽天カード)は即日発行が可能かどうか、提携先のルールに従う形になりますのでご注意しましょうs。
JCBカードの特徴
- 即日発行できるJCBカードは5種類
- 18~39歳入会限定の JCB カード W・JCB カード W plus L 以外は年会費がかかる
- 海外旅行傷害保険が付帯
- カード利用で「OkiDokiポイント」が貯まり、基本の還元率は国内0.5%・海外1.0%
- JCB カード W・JCB カード W plus Lの基本還元率は1.0%
- 「JCBオリジナルシリーズパートナー店舗」はポイント還元率がアップ
- 海外旅行の際は「JCBプラザ」「JCBプラザラウンジ」で加盟店の予約サービスや観光難内などを日本語で受けることができる
国際ブランドのプロパーカードということで、海外旅行傷害保険が付帯したり、海外でのサポートが充実している点がセールスポイントです。
ちなみに海外旅行傷害保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。
JCB ゴールド・JCB プラチナは、カードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」となっていて、JCB 一般カード・JCB カード W・JCB カード W plus L は、旅行代金をカードで支払った時のみ保険が適用される「利用付帯」となっています。
一方、JCBカードのデメリットに触れるなら「年会費」。18~39歳入会限定の JCB カード W・JCB カード W plus L 以外は年会費がかかるので注意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | JCB カード W・JCB カード W plus L のみ無料 |
ブランド | JCBのみ |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 0.5~5.0% |
追加可能カード | JCB カード W/JCB カード W plus L のみ無料、その他は一部有料 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険・クレジットカード盗難補償(全額) |
即日発行できるクレジットカード
即日発行できるJCBカード一覧
即日発行できるJCBカード一覧
JCBのプロパーカードであるJCBカードは全種類で即日発行可能。具体的な即日発行可能カードは以下の5種類です。
- JCB 一般カード:年会費(2年目以降 1,375円)
- JCB ゴールド:年会費(2年目以降 11,000円)
- JCB プラチナ:年会費(2年目以降 27,500円)
- JCB カード W/JCB カード W plus L:年会費無料
<JCBカード W/JCBカード W plus L>
5種類のJCBカードの中から選ぶなら、39歳以下の人限定となりますが「JCB カード W」がおすすめ。年会費無料&高還元率(1.0%)のカードです!
即日発行できるクレジットカード
JCBカードの即日発行とは?
JCBカードの即日発行は「スマホでの受け取り」のみ。後程触れるエポスカードやイオンカードのように「店頭での受け取り」はありません。
ちなみに「スマホでの受け取り」なので、通常のプラスチックカード本体(本カード)は後日自宅へ郵送されます。
JCBカード 即日発行の流れ
では、JCBカードを即日発行する際の流れをまとめてみましょう。
step
1即日発行申込
JCBカードの即日発行を受けるには、Webで「モバ即」(モバイル即時入会)で申し込む必要があります。
step
2審査結果の連絡
カード発行の申し込みが終わると、最短5分程度で審査結果がメールで届きます。
step
3クレジットカード情報をスマホアプリへ取り込む
審査が通過したら、メールの内容に従って「My JCBアプリ」をダウンロードし、アプリにしたがって設定を進めます。
step
4即日発行の完了
設定が終わるとクレジットカード番号などのカード情報を確認できるようになるので、ネットショッピング等の利用が可能になります。
またAndroidスマホなら「Google Pay」、iPhoneなら「Apple Pay」に設定すると、Google Pay、Apple Payに対応するお店はもちろん、JCBタッチ決済に対応するお店やQUICPayに対応するお店での利用が可能になります。
ポイント
- 即日発行できるのは、JCB 一般カード、JCB ゴールド、JCB プラチナ、JCB カード W、JCB カード W plus L の5種類
- JCBカードの即日発行はスマホでの受け取りのみ
- 即日発行の審査は最短5分程度
- 本カード(プラスチックカード)は後日自宅に郵送
即日発行できるクレジットカード
イオンカード
次に紹介するのは「イオンカード」。
イオンカードは「イオン」「イオンモール」「ミニストップ」「ダイエー」などを擁するイオングループが発行しているクレジットカードです。
イオンカードの特徴
- 即日発行できるイオンカードは15種類
- イオンカードはすべて年会費無料
- 海外旅行傷害保険は基本的に付帯していない
- カード利用で「WAON POINT」が貯まり、基本の還元率は0.5%
- 毎月20日・30日は「お客様感謝デー」でイオンのお店の買い物代金が5%オフになる
- イオングループ対象店舗のポイント還元率は2倍
- 「イオンシネマ」で映画がいつでも300円オフになる
イオンカードは、イオン系の店舗・サービスを使うなら抜群のお得感を発揮するカード。イオン・イオンモールで日々の買い物をする人など“イオン経済圏”で生活している方に強くおすすめしたいカードです。
そういった人であれば、ポイントがどんどん貯まっていくだけでなく、各種割引などお得なお買い物ができます。
また買い物だけではなく、スクリーン数国内No1のイオンシネマがいつでも300円オフで利用できるのも大きなメリット。提携カードを含めて50種類以上あるイオンカードですが、中にはイオンシネマで映画がいつでも1000円になるイオンカードもあります。
一方、デメリットは海外利用にあまり向かないこと。
海外旅行傷害保険がほとんどのイオンカードには付帯してなく、50種類以上あるイオンカードですが、安心できる補償内容のものは「TGCカード」のみといった状況です。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ブランド | VISA・Mastercard・JCB(提携カードによって異なる) |
貯まるポイント | WAON POINT |
ポイント還元率 | 0.5~5.0% |
追加可能カード | 家族カード・ETCカード(共に無料) |
付帯保険 | ショッピングセーフティ保険(年間50万円)・クレジットカード盗難補償(全額) |
即日発行できるクレジットカード
即日発行できるイオンカード一覧
イオンカードは提携カードを含めると50種類以上のカードが存在します。
イオンカードは即日発行に対応しているクレジットカードですが、即日発行に対応しているのは以下の15種類のみとなっています。
即日発行に対応していない種類も多いので、発行の際は注意しましょう。
- イオンカード(WAON一体型/ミッキーマウス デザイン)
- イオンカード(WAON一体型/トイ・ストーリー デザイン)
- イオンカード(WAON一体型/通常デザイン)
- TGC CARD
- イオンカード(ミニオンズ)
- イオンカード(SKE48)
- イオンカード(櫻坂46)
- コジマ×ビックカメラカード(コジマポイントカード・WAON一体型)
- イオン E-NEXCO pass カード(WAON一体型)
- イオン首都高カード(WAON一体型)
- イオンNEXCO中日本カード(WAON一体型)
- イオンNEXCO西日本カード(WAON一体型)
- イオンTHRU WAYカード(WAON一体型)
- 住友不動産 ショッピングシティ イオンカード
- スポーツオーソリティカード
<TGCカード>
15種類のイオンカードの中から選ぶなら、海外旅行障害保険(利用付帯)とイオンシネマがいつでも1000円の特典が唯一ついている「TGCカード」が一押し!
即日発行できるクレジットカード
イオンカードの即日発行とは?
上記の15種類のイオンカードは「スマホ受け取り」「店頭受け取り」が可能です。
イオンカードの即日発行(スマホ受け取りの流れ)
では、イオンカードを即日発行する際の流れをまとめてみましょう。
step
1即日発行申込
イオンカードの即日発行を受けるには、Webから申し込む必要があります。申込する際は「スマホでの受け取り」に設定しましょう。
カード申し込み時に発行方法を選択する画面が出るので、ここで「即日発行でお申込み」を選択し、カードをスマホで受け取るための申し込みの流れに進んでください。
すべての必要事項を入力して申し込むと審査が始まります。
step
2審査結果の連絡
カード発行の申し込みが終わると、最短5分程度で審査結果がメールで届きます。
step
3クレジットカード情報をスマホアプリへ取り込む
審査が通過したら、審査完了メールにスマホアプリ「イオンウォレット」での手続き方法が記載されているので、メールの内容に従ってイオンウォレットのインストール・設定を進めます。
step
4即日発行の完了
設定が終わるとイオンウォレットにはクレジットカード番号などのカード情報が反映されます。
ネット通販などを使う場合はこのカード番号などの情報を入力すれば、クレジットカード払いで買い物をすることができます。
また、Androidスマホをお使いの場合は「iD」に、iPhoneをお使いの場合は「Apple Pay」にイオンカードを設定すれば、全国のiD加盟店での「iD払い」が可能になります。
イオンカードの即日発行・店頭受け取りについて
イオンカードの即日発行は、イオン銀行の店頭でも受け取ることができます。
この場合、イオン銀行の店頭で「即日発行カード」という仮のプラスチックカードが発行されますが、この即日発行カードにはいくつか注意点があります。
- 即日発行カードが受け取れるイオン銀行の店舗は限られている
- 即日発行カードの受け取り時間は「10時~18時」
- 即日発行カードは国際ブランドが付加されないので、イオンマークのある「イオンカード加盟店」でしか使えない
即日発行カードが受け取れるイオン銀行の店舗は限られているので、申し込み前には「行ける範囲に受取可能店舗があるか」を確認する必要があります。
また受け取り可能時間は18時までなので、遅くとも17時までにはカードの申し込みを済ませる必要があります。
さらに即日発行カードには国際ブランドが付加されないため、本カードが届くまでの間はイオングループ専用クレジットカードになります。海外に持って行くカードとしては使えないので注意しましょう。
ポイント
- 即日発行できるイオンカードは15種類
- イオンカードの即日発行は「スマホでの受け取り」と「店頭受け取り」がある
- 即日発行の審査は最短5分程度
- 店頭受け取りを使う場合は制約が多いので要注意
- 本カード(プラスチックカード)は後日自宅に郵送
即日発行できるクレジットカード
エポスカード
エポスカード
最後に紹介するのは「エポスカード」。
エポスカードは「マルイ」や「マルイシティ」「マルイファミリー」「モディ」などを運営する株式会社丸井グループの子会社が発行しているクレジットカードです。
エポスカードの特徴
- 即日発行できるエポスカードは1種類のみ
- 年会費は無料
- カード利用で「エポスポイント」が貯まり、基本の還元率は0.5%
- 海外旅行傷害保険が自動付帯する
- 全国約1万のお店でエポスカード会員限定の割引やサービスが受けられる
- マルイで年に4回10%オフでショッピングができる
エポスカードは年会費無料のクレジットカードですが、海外旅行傷害保険が「自動付帯」しているのはセールスポイント。
自動付帯ということはエポスカードを持っているだけで海外旅行傷害保険に入っていることになるので、海外旅行に出掛ける際にいちいち保険に入る必要がありません。
また、マルイを含む提携店(1万店以上)の割引サービスを受けられるのもエポスカードのメリットです。
一方、即日発行できるエポスカードは1種類だけで、国際ブランドは VISA のみというところはデメリットといえるかもしれませんね。
即日発行できるクレジットカード
即日発行できるエポスカード
即日発行できるエポスカード
エポスカードは、様々な企業やブランドとコラボレーションしたカードがたくさん発行されていますが、このうち即日発行可能なカードは「エポスカードVisa」のみです。
<エポスカードVisa>
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ブランド | VISA |
貯まるポイント | エポスポイント |
ポイント還元率 | 0.5〜2.5% |
追加可能カード | ETCカード(無料) |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(自動付帯)・クレジットカード盗難補償(全額) |
エポスカードは様々なデザインのカードがありますが、即日発行できるエポスカードは「エポスカードVisa」一択です。
即日発行できるクレジットカード
エポスカードの即日発行とは?
エポスカードの即時発行サービスは「店頭受け取り」となります。
即日発行カードの店頭受け取りは、マルイ・マルイファミリー・モディなどの店頭でのみ受け取れます。近くにマルイ・マルイファミリー・モディなどの店舗がない場合は残念ながら即日発行サービスを受けられないので事前に確認しておきましょう。
エポスカード 即日発行の流れ
では、エポスカードを即日発行する際の流れをまとめてみましょう。
step
1即日発行申込
エポスカードを即日発行をする時の申し込みは、マルイ各店などにあるカードセンター、もしくはWebで行います。
Webでの申し込みの場合、カード申し込み画面で「カードのお受け取り方法・ご本人確認書類・ご入会特典」という項目があるので、「店舗・施設で受取」を選択した上で、「ご来店予定の店舗・施設」と「お受け取り時にご提示予定の本人確認書類」を選択しましょう。
step
2カードの受け取り
カード発行の申し込みが終わると、最短5分程度で審査結果がメールで届きます。
step
3クレジットカード情報をスマホアプリへ取り込む
審査に通過したら、申し込み時に設定したカード受け取り店舗へ出向き、カードを受け取りましょう。
step
4即日発行の完了
エポスカードの場合、店頭で即日発行されるカードは「本カード(VISA)」です。
イオンカードの場合は即日発行されるカードは国際ブランドが入っていない「仮カード」でしたが、エポスカードの場合は海外も含めてどこでもすぐに使える「本カード」です。
国際ブランド VISA がすぐに使えるプラスチックカードが即日発行されるので、明日から海外旅行という時でも対応可能。
近くにマルイ・マルイファミリー・モディなどの店舗があるという人にとっては、スマホアプリでしか受け取れないJCBカードやイオンカードに比べて大きなメリットと言えるでしょう。
ポイント
- 即日発行できるカードは「エポスカードVisa」1種類のみ
- 即日発行カードの受け取りはマルイ・マルイファミリー・モディなどの「店頭受け取り」のみ
- 即日発行の審査は最短5分程度
- 即日発行されるカードは「本カード」
即日発行できるクレジットカード比較:まとめ
以上、即日発行できるクレジットカードのうち、JCBカード・イオンカード・エポスカードの特徴と、即日発行時の流れを紹介しました。
3つのうち、本カードが即日発行されるのはエポスカードのみ。
エポスカードは本カードを即日発行できるだけでなく、本カードを受け取った後にカード情報をスマホに設定すれば、Google Pay や Apple Pay などのキャッシュレス決済を使うことも可能になります。
カードの特徴はともかく、即日発行にこだわるならエポスカードが一番おすすめ。
ただ本カードにはこだわらず「とりあえずネットショッピングとスマホ決済ができるカードが今日欲しい」という場合は、JCBカード・イオンカード・エポスカードのどれを選んでも問題ありません。カードの特徴とご自身のライフスタイルを勘案して一番あっているものを選ぶとよいでしょう。