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クレカ徹底解説

ビュースイカカードの特徴やおすすめポイント、メリット・デメリットを徹底解説!

ビュースイカカード 特徴

ビュースイカカード(View Suicaカード)とは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の完全子会社である株式会社ビューカードとその提携クレジットカード会社が発行するクレジットカード(ビューカード)のうち、交通系ICカード機能であるSuica機能が付帯しているものです。

JR東日本の子会社が発行していることから、JR東日本の鉄道や、JR東日本の駅構内(いわゆる「駅ナカ」)や駅ビルでの利用の際に便利でお得。またSuicaは最も使いやすい電子マネーでもあるため、より私たちの生活に密着しやすいクレジットカードといえます。

ということで今回は、ビュースイカカードの特徴やおすすめポイント、デメリットを中心にまとめてみましょう。

 

ビュースイカカードの概要と特徴

まず最初に、ビュースイカカードの概要と特徴・おすすめポイントを紹介します。

なおビュースイカカードには、ビューカード以外の提携クレジットカード会社が発行しているものもありますが、ここではビューカードが発行しているビュースイカカードを取り上げます。

ビュースイカカードの基本的なカードデータは、以下の通りです。

<ビュースイカカード>
ビュースイカカード 特徴

 

項目 内容
年会費 524円(税込)
ブランド ビュースイカカード 特徴 visa ビュースイカカード 特徴 mastercard ビュースイカカード 特徴 jcb
貯まるポイント JRE POINT
ポイント還元率 0.5~3.5%
追加可能カード 家族カード・ETCカード(共に524円)
ショッピングセーフティ保険 なし
クレジットカード盗難保険 全額
海外旅行傷害保険 最高500万円(利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高1,000万円(利用付帯)

そしてビュースイカカードには、以下のような特徴・メリットがあります。

  • Suica機能が付帯しているので電車に乗れて買い物にも使える
  • Suica定期券が付帯できる
  • オートチャージ機能がある
  • 電車の利用や買い物で「JRE POINT」が貯まる
  • 貯まったJRE POINTをSuicaにチャージできる
  • 海外旅行傷害保険が自動付帯する

1つずつ見ていきましょう。

ビュースイカカードの特徴・メリット
Suica機能が付帯していて電車に乗れて買い物にも使える

ビュースイカカード最大の特徴は、何といっても「クレジットカード機能にSuica機能が付帯している」ということです。

Suicaは他のJR各社や私鉄各社が発行している交通系ICカード(Kitaca・TOICA・ICOCA・SUGOCA・manaca・nimoca・はやかけんなど)やPASMOとは互換性がありますが、Suicaが使えるお店の数は、数ある電子マネーの中で最も多いといわれています。

つまりSuicaは、電車に乗るにも買い物をするにも、最も使い勝手のよい電子マネーということ。

そんなSuicaとクレジットカードが組み合わさったビュースイカカードは、1枚でほぼ完全なキャッシュレス生活を送ることが可能です。
 

ビュースイカカードの特徴
Suica定期券が付帯できる

ビュースイカカードに付帯するSuica機能は、Suica定期券にすることができます。

Suica定期券とは、文字通りSuicaに定期券の機能が付帯しているもの。

ビュースイカカードのSuica機能をSuica定期券にすることにより、クレジットカード機能・Suica機能に加えてSuica定期券機能が付帯されるので、3枚のカードを1つにまとめることができます。

さらにビュースイカカードはモバイルSuicaに対応しているので、Suica定期券機能をスマホに取り込み、モバイルSuicaを定期券として使うこともできます。

Suica機能が付帯されているクレジットカードは少なくないのですが、Suica定期券として使えるものは数が少ないので、この点は大きなおすすめポイントといえます。
 

ビュースイカカードの特徴
オートチャージ機能がある

オートチャージ機能とは「付帯している電子マネーがある金額以下の残高になると、クレジットカード側からあらかじめ設定している金額まで自動的にチャージをする」というものです。

ビュースイカカードは、オートチャージ機能が備わっているので、常に残高を気にせずSuica機能を使うことができます。
 

ビュースイカカードの特徴
電車の利用や買い物で「JRE POINT」が貯まる

ビュースイカカードは、その利用金額に応じて「JRE POINT」が貯まります。

ポイント還元率は原則として0.5%です(1000円で5ポイント)。

しかし、JR東日本系のお店や「JRE POINT加盟店」で使ったり、モバイルSuicaで定期券を購入すると、以下のようにポイント還元率がアップします。

利用場面 還元率 貯まるポイント
買い物・食事・公共料金などの利用 0.5% 1,000円につき5ポイント
駅ビルなどJRE POINT
加盟店での買い物
1% 100円につき1ポイント
Suica・モバイルSuicaへの
オートチャージ・チャージ
1.5% 1,000円につき15ポイント
モバイルSuicaで定期券・きっぷ購入
えきねっとでJRのきっぷを予約決済
3% 1,000円につき30ポイント
JR東日本の通販サイト
「JRE MALL」での利用
最大3.5% 100円につき3ポイント+請求確定時に1,000円につき5ポイント

JRの駅にある駅ビルのお店や、JRE POINT加盟店では、ビュースイカカードを提示すると1%のポイントが還元されます(100円につき1ポイント)。

そしてSuicaへのオートチャージ・モバイルSuicaへのオートチャージ・チャージでは1.5%が還元(1,000円につき15ポイント)、モバイルSuicaで定期券・おトクなきっぷ・グリーン券の購入・えきねっとでJRのきっぷを予約(予約時決済)するとなんと3%も還元(1,000円につき30ポイント)

通常、クレジットカードの還元率は1%だと高還元率の部類に入りますので、ビュースイカカードがいかにお得かがわかると思います

JR東日本の電車やJRの駅ビルなどの利用が多い人は、これらの決済にビュースイカカードを利用すると、ポイントが貯まりやすいです。

また、ビュースイカカードは普通のSuica(物理カードのSuica)として使うよりも、モバイルSuicaに設定した方がポイント的にお得。ビュースイカカードを手に入れたら、モバイルSuicaを活用するのがおすすめです。
 

ビュースイカカードの特徴
貯まったJRE POINTをSuicaにチャージできる

そして貯まったJRE POINTは、1ポイント = 1円相当でSuicaにチャージ可能

前述のようにSuicaは非常に使い勝手のよい電子マネーなので、貯まったポイントはほぼ現金と同じような感覚で、あらゆるお店で使うことができます。

「使えるお店を探す」という作業を意識せずに、日常生活の中で自然に使えるのは非常に便利です。

Suicaにチャージする以外にも、JRE POINTのWebサイトなどで様々な商品に交換することができる他、新幹線eチケットサービスに交換することも可能。

JRE POINTのWebサイトでしか入手できない鉄道グッズや、Suicaのペンギングッズなども数多くあるので、これらを集めている人にもビュースイカカードはおすすめです。

また、JR東日本の通販サイト「JRE MALL」でも鉄道グッズの他、様々なグルメ商品を購入することもできますよ。
 

ビュースイカカードの特徴
海外旅行傷害保険が自動付帯する

ビュースイカカードは、海外旅行傷害保険が自動付帯します。

自動付帯とは「持っているだけで保険が適用される」ということです。

海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードは多いですが、その中には自動付帯ではなく「利用付帯」のものも多くあります。

利用付帯の旅行傷害保険だと、ツアー料金は飛行機代、電車代などをそのクレジットカードで決済しないと適用されず、持っているだけで保険が適用される自動付帯の方が良いのは言うまでもありません。

なお、ビュースイカカードには国内旅行傷害保険も付帯しますが、こちらは利用付帯で「改札を入ってから出るまで」の間にのみ適用される保険となっています。

 

ビュースイカカードのデメリット

ここまでビュースイカカードの特徴やおすすめポイントについて見てきましたが、ここからはビュースイカカードのデメリットにも触れておきましょう。

ビュースイカカードのデメリット
年会費が無料ではない

年会費が無料であることを売りにしているクレジットカードは多いですが、ビュースイカカードは初年度から年間524円(税込)の年会費がかかってしまいます。

家族カードやETCカードも同様に有料となっており、追加カードが多ければ多いほどコストがかさむのはデメリットといえます。
 

ビュースイカカードのデメリット
海外旅行傷害保険の保険金額が低い上に補償範囲が狭い

ビュースイカカードには海外旅行傷害保険が自動付帯されるので、この点はメリットです。

しかし保険金額が死亡・後遺障害は最高500万円、傷害治療費用が50万円まで、疾病治療費用が50万円までとなっており、この保険金額は他のクレジットカードに自動付帯される海外旅行傷害保険の保険金額に比べると低め

例えばエポスカードの海外旅行傷害保険は、自動付帯で死亡・後遺障害は最高500万円なのは同じですが、傷害治療費用は200万円まで、疾病治療費用は270万円まで支払われます。

ライフカード<旅行傷害保険付き>も海外旅行傷害保険が自動付帯ですが、死亡・後遺障害保険は最高2,000万円、傷害治療費用・疾病治療費用は共に200万円まで支払われます(ただし2年目以降の年会費が1,375円とやや高い)。

医療費が高額といわれるアメリカで急病になると、初診料だけで300ドル程度かかってしまいますし、その後入院ともなるとベッド代だけで1日2000ドルかかることも珍しくありません。

現在のレートだと、2日入院しただけで50万円に達してしまう計算。

これを考えると、ビュースイカカードの保険金額はやや心許ないといえそう。

また手回り品の盗難・破損に備える「携行品損害」や、人にケガをさせたりお店のものを壊してしまったりに備える「賠償責任」はカバーされないので、あくまで補助的な保険と考えておきましょう。
 

ビュースイカカードのデメリット
ショッピング保険に対応していない

ショッピング保険は「ショッピングセーフティ保険」や「お買い物安心保険」などと呼ばれることもありますが、これはそのクレジットカードで購入した商品が破損や盗難に遭ってしまった場合に補償を受けられる保険のことです。

残念ながら、ビュースイカカードはショッピング保険に対応していません
 

ビュースイカカードのデメリット
オートチャージができる地域は限られている

ビュースイカカードはオートチャージに対応していますが、オートチャージができるのは首都圏・新潟・仙台のSuicaエリアとPASMOエリアのみです。

例えば京都や大阪はJR西日本のエリアなので、Suica自体は使えるものの、ビュースイカカードのオートチャージには対応していません。

首都圏・新潟・仙台以外のエリアでビュースイカカードを持つ場合、オートチャージ機能を使わず都度チャージするか、首都圏・新潟・仙台エリアに行った時にオートチャージ機能を設定する必要があります。
 

ビュースイカカードのデメリット
JR東日本を利用しない人はポイントが貯まりにくい

ビュースイカカードは、JR東日本の駅ビルや、モバイルSuicaの定期券などを利用してこそポイントが貯まりやすくなります。

つまり通勤・通学にJR東日本を利用している、JR東日本の路線沿線に住んでいる、といった人にとっては利便性が高いのですが、これらに該当しない人、例えば首都圏でいえば小田急線沿線や東急東横線沿線に住んでいてJRは駅ビルも含めて滅多に利用しない、という人などはポイントが貯まりにくくなります

最近流行りのリモートワークの機会が多く、駅方面に行く機会が少ない、という人も同様。

クレジットカードの利用で貯まるポイントにこだわる人は、この点は注意する必要があります。

 

ビュースイカカードの特徴やデメリット:まとめ

ビュースイカカード 特徴

 
以上、ビュースイカカードの特徴やおすすめポイント、デメリットを中心にまとめてみました。

ビュースイカカードは、やはりJR東日本の利用が多ければ多いほどメリットを享受できるカード

通勤・通学に利用する人はもちろんのこと、日常的にJR東日本の電車で移動する機会が多い人、電車に乗って旅行に行く機会が多い人、いわゆる「乗り鉄」の人は、ぜひ持っておくべきでしょう。

ビュースイカカードのメリット・デメリットを検討して、より良いクレジットカードライフを過ごしてくださいね。