リクルートカードは、株式会社リクルートが発行するクレジットカードです。
年会費無料で持てる上、クレジットカードの中ではポイント還元率が高いため、ポイントにこだわるシビアなユーザーに人気があります。
ということで今回は、リクルートカードの特徴やポイント還元率、メリットやデメリットについてまとめてみます。
リクルートカードの申し込みを考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
リクルートカードの概要と特徴
それではさっそく、リクルートカードの概要と特徴・おすすめポイントを紹介していきましょう。
リクルートカードの基本的なカードデータは、以下のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ブランド | |
貯まるポイント | リクルートポイント |
ポイント還元率 | 1.2~21.2% |
追加可能カード | 家族カード・ETCカード(共に年会費は無料、VISA・MastercardのETCカードのみ発行手数料1,100円) |
ショッピング保険 | 年間200万円 |
クレジットカード盗難保険 | 全額 |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円(利用付帯) |
そしてリクルートカードには、以下のような特徴・メリットがあります。
- 基本のポイント還元率が1.2%と高い
- リクルートのネットサービスの利用で大きなポイント還元を受けられる
- 電子マネーのチャージでもポイントが貯まる
- 貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換できる
1つずつ見ていきましょう。
リクルートカードの特徴
ポイント還元率が1.2%と高い
クレジットカードは、その利用金額に応じて何らかのポイントが貯まるものがほとんど。
リクルートカードも同様で、利用金額に応じて「リクルートポイント」というポイントが貯まります。
基本となるポイント還元率は1.2%。このポイント還元率は、クレジットカードのポイント還元率としてはトップクラスとなる水準です。
他の人気クレジットカードのポイント還元率と比べてみても、イオンカードやJCBカードが0.5%、楽天カードが1%であることを考えると、リクルートカードの1.2%というポイント還元率の高さがよくわかるでしょう。
ポイント還元率にこだわる人にとって、リクルートカードは見逃せないクレジットカードといえるでしょう。
リクルートカードの特徴
リクルートのネットサービスの利用で大きなポイント還元を受けられる
どのクレジットカードも、グループ会社など自社系列のサービスの利用の際にポイント還元率がアップしますが、リクルートカードも例外ではありません。
リクルートカードの場合は、リクルートのネットサービス(ポイント参画サービス)を使うと、より多くのポイントを受け取ることができます。
リクルートのネットサービスとは、有名なところだと宿泊予約サイトの「じゃらんnet」や通販サイトの「ポンパレモール」、美容系サロン検索・予約サイトの「ホットペッパービューティー」やグルメ情報検索・予約サイトの「ホットペッパーグルメ」などです。
例えば、じゃらんnetで宿泊施設を予約・利用する場合、まずリクルートカードの決済で1.2%還元され、さらにサービスの利用で2%還元されるので、合計3.2%還元されます。
時期によっては、サービスの利用でのポイント還元率が2%のところ、10%ものポイントがつくプランがあったりもするので、この場合は最大11.2%ものポイント還元を受けることができてしまいます。
更に大きくポイント還元されるのは、ポンパレモールです。
ポンパレモールとは、簡単にいうと楽天市場のように様々な会社・お店が出店している通販サイトですが、このサイトでは何をどんな決済方法で買っても必ず3%以上のポイントが還元されます。
そしてリクルートカードでの決済であれば、これに加えて基本の1.2%のポイント還元も同時に受けられます。
つまり最低でも合計4.2%がポイント還元されます。
そしてポンパレモールは、キャンペーンなどで商品によっては最大で20%のポイント還元が行われることがあります。これをリクルートカードで決済すると、最大21.2%という他ではあり得ないポイント還元率になることも!
他にもホットペッパービューティーで美容室を予約・利用すると、リクルートカードの決済で1.2%、サービスの利用で2%の合計3.2%が還元されたり、ホットペッパーグルメで飲食店を予約・利用すると、リクルートカードの決済で1.2%、サービスの利用で50ポイント × 予約人数のポイント還元が受けられたりします。
これらを生活の中に上手く組み込んで使うと、ポイントは面白いように貯まっていくので、このポイントの貯まりやすさがリクルートカードの特徴と言ってよいでしょう。
リクルートカードの特徴
電子マネーのチャージでもポイントが貯まる
リクルートカードは、提携国際ブランドがVISA・Mastercardであればnanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCAに、提携国際ブランドがJCBであればnanaco・モバイルSuicaにチャージできます。
実は電子マネーへのチャージとクレジットカードの関係は複雑で、どのクレジットカードでも電子マネーへチャージできるわけではありません。
そして電子マネーによって、チャージできるクレジットカードが異なります。
しかしリクルートカードは、どの国際ブランドを選んでも電子マネーの中では最も使える場所が多い(モバイル)Suicaにチャージすることができるので、とても便利です。
そしてこのチャージはポイント還元の対象なので、いわゆる「ポイントの二重取り」が可能になります。
例えばリクルートカードから楽天Edyにチャージすると、チャージの時点でリクルートポイントが貯まり、チャージした楽天Edyを使うことで楽天ポイントが貯まる、という具合。
これは2種類のポイントが同時に貯まっていくので、ポイントを貯めるのが大好きな人は見逃せません。
ただしポイント加算の対象となるチャージ上限は3万円までで、提携国際ブランドがJCBの場合のポイント還元率は0.75%となります。そのため、電子マネーへのチャージを多用するつもりの人は提携国際ブランドをVISAにしておきましょう。
リクルートカードの特徴
貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換できる
ここまでリクルートカードのポイントの貯まりやすさを紹介してきましたが、「貯めたリクルートポイントはどこで使えるのか?」と思った人も多いと思います。
リクルートポイントは、先ほど紹介したじゃらんnetやポンパレモール、ホットペッパービューティーやホットペッパーグルメなどで使うことができるのですが、それ以外にも「Pontaポイント」と「dポイント」に交換可能です。
Pontaポイントはコンビニならローソン、ファストフードならケンタッキーフライドチキン、スーパーならライフ・成城石井などで使えますし、dポイントも同様にセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・イトーヨーカドー・サミット・ライフ・マクドナルド・ケンタッキーフライドチキン・吉野家・松屋などで使えます。
いずれにしても、リクルートポイントのまま持っておくよりもグンと使える範囲が広がります。
そのため、Pontaポイントとdポイントの使えるお店を確認した上で、より自分が使うことの多いお店が揃っている方のポイントに交換して使うようにしましょう。
リクルートカードのデメリット
次に、リクルートカードのデメリットについても見ておきましょう。
リクルートカードのデメリット
リクルート系以外のポイントアップ施策がない
クレジットカードのポイント還元は、まず基本となるポイント還元率(リクルートカードの場合は1.2%)があり、これ以外に様々なポイントアップ施策があるのが一般的です。
ポイントを稼ぎたい場合、後者のポイントアップ施策が充実しているクレジットカードを選ぶべきなのですが、リクルートカードのポイントアップ施策は、リクルート系のサービスに限られています。
つまり「旅行や出張には滅多に行かない」(じゃらんnetは使わない)・「髪の毛は近所の床屋で切る」(ホットペッパービューティーは使わない)・「わざわざ予約が必要なお店で飲食はしない」(ホットペッパーグルメは使わない)といった人は、ポイントを効率的に稼ぐことが難しいです。
ポイント重視でクレジットカードを選ぶ人は、リクルートカードでポイントが貯まりやすいリクルート系のサービスをどの程度使うのか、事前によく考える必要があるでしょう。
リクルートカードのデメリット
リクルートポイントが使いにくい
リクルートカードの利用で集めたリクルートポイントは、他のポイントに比べると使いにくい印象があります。
じゃらんnetやホットペッパーなどのリクルート系サービスを使わない場合、ポンパレモールくらいしか使い道がありません。
Pontaポイントやdポイントに換えれば一気に使い道が広がるのですが、逆にいえばポイントを交換しない限りは使い道が限られてしまう、ということになるのは、やや不便といえそうです。
リクルートカードのデメリット
nanacoへの新規登録チャージができない
リクルートカードはnanacoのチャージに対応していますが、今からnanacoのチャージ用クレジットカードとしてリクルートカードを登録することはできません。
リクルートカードの公式サイトを見るといかにも登録可能のように記載されていますが、nanacoの公式サイトを見ると登録可能なクレジットカードはセブンカード系の5つに限られています。
これはnanacoの公式サイトの情報が正しいです。
既にnanacoに登録済みのリクルートカードからのチャージはできるのですが、これから新規にリクルートカードを作ってnanacoのチャージに使おうと考えている人はチャージできないので注意しましょう。
リクルートカードのデメリット
海外旅行傷害保険が利用付帯
リクルートカードには、旅行傷害保険が海外旅行・国内旅行共に付帯します。
これ自体はメリットなのですが、海外旅行・国内旅行どちらも利用付帯、つまりツアー料金や飛行機・電車などの料金をリクルートカードで決済していない限り保険が適用されない点は残念なポイント。
特に健康保険証が使えない海外旅行では、自動付帯、つまり持っているだけで海外旅行傷害保険が適用されるクレジットカード(例えば「エポスカード」)を持つのがおすすめです。
リクルートカードの特徴やメリット・デメリット:まとめ
以上、リクルートカードの特徴や還元率、メリット・デメリットを紹介しました。
ポイントを効率良く貯めるにはリクルート系のサービスの利用が必要な点がネックになりますが、この点をクリアできる人であれば、最高で21.2%にもなるポイント還元率の高さを有効活用できるでしょう。
年会費無料で還元率が高いカードを探しているなら、リクルートカードを検討してみてくださいね。